上級者スイングから学ぶ、硬いラバーを使いこなすコツ(当たり前編)
前回までは硬いラバーの難しさについて書かせていただきまして
硬いラバーを扱うにはスイング速度が必要だという事でまとめさせていただきました。
至極当たり前の事ではありますが( ^ω^)・・・
かといって強打すれば良いという事でも無く、コツの様なものがあるなと気が付きましたので書き残しておきたいと思います。
初心者と上級者で、スイング速度自体はあまり違わなかった
初心者の打球と上級者の打球には、かなり違いがあるのは皆さんお判りの事と思います。
一目でわかる飛び出すボールの質。
そして身体の使い方。
さてそこで、初心者の中でもある程度振れている選手を見た時、上級者のスイングと比べ、ラケットのスイング速度はたいして変わらない事がよくあります。
しかし飛び出す打球には大きな差がある。
これは一体どういう事かと思い、上級者の動画をあらためて見直してみましたら面白い事に気が付きました。
上級者や指導者の皆様は、速いスイングなのに遅い緩いボールを打ってるんです。
それも結構ラクそうに。
と?
いう事は?
硬いラバーを上手に使う条件に合致するじゃありませんか。
一体何が違うのかを見返してみましたら、一点、決定的に違う箇所がありました。
注目すべきは上級者の打球点
もう何も言わず、これを見てください。
まずは初心者のスイングにおける打球点。
そして上級者の打球点はと言うと、、、
一目瞭然です。
明らかに違う点が一つ。
「スイングの中で」、ボールを捉えるタイミングが全然違います。
少し卓球に慣れて来た初心者が打球する時、多くの場合はボールを捉える打球点がスイングの起点にかなり近い、加速中である事が多いです。
これはこれで正解といいますか、楽にフォア打ちをする時にはこの打ち方が正確で安定してしまうのですから仕方がない。
ボールの捉え方がまだ未熟な内は、ラケットの中心で捉える為にはどうしてもこうなってしまいがち。
仕方のない事です。
私もそうでした。( ^ω^)・・・
しかも上級者といえど、
気を抜いてフォア打ちをしている時は、起点に近い所でボールを捉えている事も多いという
罠。
柔らかいラバーを使っていて、ボールを持つ時間が長かったりラケット速度が遅くても食い込んでくれるならば、起点に近い場所で捉えるのは正確さが増しますし安定もします。
しかし、硬いラバーを扱うにはボールとラケットにある程度の相対速度が必要になります。
ラケットのスイング起点に近い位置でボールを捉えていては、この相対速度が足りない為に硬いラバーを活かせない状態になっていたという事です。
大切なのは、
十分にラケットが加速してからボールを捉える事
既にこれが出来ている方にとっては、
当たり前
なんですが、、、
改めて私がこれに気が付いたのはごく最近でして(;^ω^)・・・
はじめから上級者と同じ打球点、加速した状態でボールをラケットの中心で捉える事は困難で、ラケットの角に当ててしまったりぶっ飛ばしてしまったり。
加速した状態のラケットにボールを正確に当てるのは、初心者には難しいのですけれど
そもそも、しなり打ちだとか肩甲骨打法だとか?
身体全体を使って、綺麗なフォームで、だとか?
この辺りの技術は付加的な技術。
より安定させたり威力を増したり、そういった付加的な技術でありまして。
それ以前に、当たり前のところを抑えているかどうかが肝心でした。
これはカット打ち、下回転打ちで悩んでいる方にもよく効く処方箋です。
しっかり身体を入れ、スイング方向もしっかりと合っており、スイングの速度も十分なのに持ち上がらない人、居ませんか?
スイングの中でボールを捉える位置が、まだラケットが加速していないタイミングでボールを捉えていませんか?
ナックルボールが苦手な方もほぼ同じ事が原因である場合が多いですので、思い返してみて頂けたらと思います。
スイングが速い状態でボールを捉える練習は
さて前述の通り、当たり前の事ではありますが、やはりラケットが速い状態でボールを捉えるのは難しい。
特に卓球にある程度慣れた状態では、スイング速度も上がってしまっている事と思います。
自分のスイングスピードが速くなっているのに、速い状態でボールを捉える技術が追い付いていないというアンバランスな状態。
私がこの状態( ^ω^)・・・
余計に難しくなってしまっていますが、、
幸いな事に、最近は自治会の方にフォア打ちを教える機会がありまして。
ここで硬いラバーを貼ったラケットを使い、コッソリと練習しています。
スイングは速く、スイング軌跡の中間辺りでボールを捉え、遅く返す
こんな練習方法が効果が高いかなと感じています。
あまりスイング方向やスイングスピード、打ち方自体を変えず、打球タイミングだけを変更し威力を減らすのがポイントです。
スピードが出てしまったら握力を抜く
回転が多過ぎてしまったらスイング全体の速度を少し減らす
この様に調整をして相手が打ちやすいボールを作っていく事で、タイミングと感覚が磨けると思います。
尚、これを意識して数日行ってみただけで、結構強烈な下回転もビタ止まりするナックルも、硬いラバーでもわりと安定して処理できる様になって来ました。
これは初心者と初級者(若しくは中級者)の境目となる技術かと思います。
硬いラバーが扱えない、カット打ちが安定しないとお悩みの方は、この点を今一度見直してみてはいかがでしょうか。
卓球ライフがもっと面白くなりますように( ^ω^)・・・
皆様の参考になれば幸いです。
ディスカッション
コメント一覧
いつも勉強させて頂いております。
その素晴らしい着眼点から気づきを下さりありがとうございます。
いい歳ですが私でもドライブ出来る気がしてきました。
また教えてください(^_^)
コメントありがとうございます。
御目汚しにて恐縮です
要領の良い人ほどすぐラリーが出来る様になり、迎え打ち(?)の癖がつく傾向にある様に思います。
「擦る感覚を身に付ける」前に、こっちの方が先な気がします。
ご参考になれば幸いです。
いつも読ませていただいてます^^
この方法をやってみたら凄い効果ありますね!
不安定だったんですがなんか殆ど下回転を落とさなくなりました。
空振りも増えましたけどw
少し練習しなおしが必要なようです(^^;)
コメントありがとうございます。
効果があった様で良かったです。
私も少しの間空振りしたりしてましたが、すぐ慣れて来ますから大丈夫です。
ただ、年の単位で意識していなかった事はなかなか抜けないもので、気が付くと迎え打ち(?)をしている事もしばしば
スピードの速いボールに対しては特にクセが出てしまいますね(;^ω^)・・・
表ソフトの選手のスマッシュ等を無意識に迎え打ちしない様にするにはまだまだ修行が必要みたいです。
一緒にがんばりましょう^^