発売前ですが「ミズノ Q3」モニター試打レビュー

レビュー記事, 卓球用品

何故か私の様なレベル1卓球初心者がですよ。

ミズノ 新ラバー「Q3」体感モニターに当選してしまいまして。

ラバーが送られてきたのに接着剤が無いというピンチを乗り越え(汁、やっと試打して参りましたのでレビューしたいと思います。

丁度フォアにミズノのGFT48を貼っておりましたので、これとの比較を軸にレビューを書いて参ります。

使用ラケットはいつものフォルティウスFTです。

ラケット:ミズノ フォルティウスFT
表(赤):ミズノ Q3(モニターサンプル 新品)
裏(黒):ミズノ GFT48(2か月使用)

この構成で試して参りました。

弾み・スピード

弾みはGFT48に比べるとやや弾む印象です。

弾みのコントロールはGFT48と凄く似ていて、弱く打てばあまり弾まず、強く打てばどんどん弾むという感じの弾みになっておりました。

しかしGFT48よりも強くテンションがかかっている為か、極弱打でもある程度弾みます。

テナジー64ほどビョーンとは飛びませんが、スプリングで押し出す感覚が内包されている感じがしました。

GFT48ではめいっぱい弱くし過ぎると飛ばな過ぎてネットしてしまう事があるのですが、Q3はめいっぱい弱くしてもネットをぎりぎり越えるくらいの飛距離に自動的に丸めてくれる感じで、もう少しアバウトに使える感じがしました。

また、勝手に弾む特性(スポンジの復元力)からか、普通に打つと上回転が適度に勝手にかかり、トータルの飛び量が制限される感じです。

文字だけで表現すると誤解されがちですが、実際に使って見ると程よい弾みが発生する程度に丸まっており、GFT48よりも雑に扱っても大丈夫そうです。

 

次にスピードですが、ドライブ時の初速はQ3の方がやや遅い感じがします。

これはボールがラバーにより食い込む為かと思いますが、同時に強い回転力が生まれるため伸びはQ3の方がある様です。

このため相手のラケットまでに届くトータル時間はほぼ一緒の感覚です。

お師匠様曰く、この速度変化のために合わせづらさは確実にQ3の方が上だそうですが、トータルの回転量、打球の重さはほぼ一緒でQ3の方が僅かに重いくらいだそうです。

 

スマッシュや払い等、単純に弾く打ち方をした時のスピードはGFT48と同程度の速度に収まっている様です。

今の私のスイングでは100%全力で打ち込んでやっと速度に鈍りを感じ、最大速度はGFT48の方が僅かに出る様ですが、100%で打ち込む事はほぼ無いでしょうから十分過ぎる懐の深さがあると思います。

これを踏まえ、テンションによる反発力で平均速度がアップするため、全体的に攻撃力が増す感じがしました。

摩擦(引っかかり)

シートの引っ掛かりはGFT48の様な「クッ」という硬い表面に引っかかる感じではなく、シートがネットリ柔らかいラクザXの様な「クニュッ」とした感触です。

GFT48でループドライブを打つ時は、このクッという引っ掛かりを利用するために本当に薄く擦る必要があり、空振りしたり当て過ぎてネットやオーバーする事があります。

しかしQ3では、トップシートのしっとり感のおかげか少し食わせたアバウトな擦りでも強烈な回転が生まれるため、OK範囲がとても広いです。

下回転の持ち上げも、「しまった、少し当て過ぎた!」というボールも難なく上がってくれて、その後回転力で沈んでくれるためかなり楽にこなせます。

これらの点では明らかにQ3に軍配が上がります。

この程よいアバウトさがサーブ等でもミスを減らしてくれて、とてもコントロールしやすい感触でした。

尚、イレギュラーケースですが、ラバーに汗がついて濡れた状態になった時、GFT48ではツルツルで殆ど回転が掛からないのに対し、Q3のシートは濡れていてもある程度ボールを掴んでくれる感触がありました。

回転量

最大回転量はかなりのものがあると思います。

サーブ時にはラクザXの様なしっとりシートのおかげか、GFT48よりも雑に扱ってもしっかりとした回転が生まれます。

また、程よいテンションが引き攣れにより回転力を増してくれる為か、同じスイングでボールを擦った場合、GFT48よりも回転力が多く伝わっている様でした。

よく食い込ませたドライブ時にも、めいっぱい回転をかけたGFT48と同じか、もう少しQ3の方が回転量が多い感触です。

特に弱打・中打時にも食い込みやすく、テンション分の回転割り増しが多くの回転量を生み出している様です。

その他、GFT48では見られなかった事ですが、ドライブ時に僅かな横方向への打球のブレを発見しました。

普段は気付かないフォーム崩れ等による打球のブレが判る、そのくらい繊細に回転力をボールに伝える事が出来ているという事なのだろうと思います。

コントロール性

台上はGFT48と似た弾み特性を持ちながらも、極弱打でもある程度飛んでくれる事から弱くし過ぎのネットミスが減る感触です。

柔らかいしっとりとしたシートのおかげか、弱いタッチでもボールを感じる事が出来るため非常にコントロール性が高いと思います。

また、自分から仕掛ける台上のフリック等、ちょっと引っ掛ける様な小技でしっかり回転を乗せられるので、短い球をチャンスボールに変える事が出来る様になると思います。

GFT48の薄く擦る時のピーキーさが無く、弱打でもよくボールを掴んでくれる事や、弱くし過ぎのミスが減り、とても使い易い感触でした。

但し、球威よりも回転量の多いボールの場合は硬いトップシートのGFT48よりも更に食ってしまうので、横回転サーブ等の対応には少し神経を使うかもしれません。

積極的に回転を上書きする意識を持てばとても使い易いラバーだと思います。

打球感

硬度が47度となっておりGFT48(47.5度)とほぼ同じ硬度の数値データながら、弱打、中打での感触は更にソフトに感じます。

強打時もGFT48に比べて食い込んでいる感触と時間が多く感じられ、全体的に球持ちが良い印象です。

このため咄嗟のブロックではボールを食い過ぎてしまう感がありますが、軽く上回転をかける意識だけで勝手に台に収まってくれる安心感があり、バシバシ打ち込む事が出来ます。

弾く際には多少食い込みによる球持ちを感じますが、球離れを極端に阻害する様な感触は無く、弾くと決めて打てばちゃんと弾け、球離れも早く気になりません。

弧線・弾道

弧線はGFT48よりはやや上に上がる印象ですが、やたらと回転がかかる為にドライブでの沈み込みが鋭く、GFT48使用時のドライブのラケットスイングと同じにすると、むしろ微妙に弾道が下がるかもしれません。

硬いラバー用の被せた面の角度から、少しだけ開けて打つと丁度良い感じです。

中打、弱打時はGFT48に比べると上に上がるので、台上でも安心して打てる感触です。

尚、スマッシュする時には僅かに被せて少し上回転を足してやらないと、ナックルボールの様なボールが暴れる挙動を示します。

ラケット角度を一定の角度で固定しても大丈夫な、そんな使い易さのある弧線と弾道だと思います。

感想・総評

ひと言で言い表すと、よく弾むラクザXといった感想です。

ラクザXよりも僅かにシートへの食い込みが速く、GFT48よりももう少しポーンと弾き出すスポンジが相まって、球持ちが長く感じられる割に速くよく飛ぶラバーになっていると思います。

硬いラバーのピーキーさを軽減しながら、柔らかいラバーの遅さをカバーした、GFT48とラクザXの良い所取りの様な、そんなラバーです。

良いとこ取りの製品は限界が低くなってしまうのが世の常ですが、このQ3は間違いなく限界もかなり高いです。

GFT48のスピードと威力に加え、どんな打ち方でも回転量が稼げるズルさがプラスされて、とても使い易い印象でした。

スピードは5%増し、回転は大幅に20%増しといった感じ。

とにかく回転がいい!

GFT48に慣れた体では多少弾みが強く感じられて戸惑いがありますが、すぐにQ3の方が良くなると思います。

 

卓球のラバー界には新規参入とは思えない完成度の高さ

住友理工株式会社は凄いかもしれない。

好みはあるでしょうが重量もテンションラバーとしては普通の重さで、初回からトータルでGFT48を確実に上回って来ていると感じます。

 

フォア面には元気に打てるQ3、バック面には感覚に素直なGFT48の組み合わせはひとつの完成形な気がします。

今後も暫くこの構成で使って行きたいと思えるラバーでした。

 

ラケットと合わせて192gなのがネックですが、、、

なにしろフォルティウスFTとGFT48が重い!

薄くて軽いカーボン入りラケットでも買って見ようかしら・・・

フライアットカーボンプロなんてどうだろう・・・

 

さて長くなりましたが、この新ラバー「ミズノ Q3」は、GFT48よりもラフに使えて攻撃力は増しているという、非常にレベルの高いラバーだと思います。

ギャンビットほど雑には扱えませんが、、、

そして、GF PROよりもさらに上位の位置づけとなってはおりますが、

GFT48よりも凄い球が行く割に飛び出しが極端ではなく、ラバーへの食い込みも弱い力で発生する為、回転をかけられる方なら初級者、中級者でも扱えるラバーではないかと感じます。

ほんと凄いラバーです。

国産万歳!

 

テナジー系のメジャーな製品と比較してみたいところではありますが、テナジー64しか触った事が無いのが残念でなりません。

卓球は用具マニアが多い事が頷けますね^^;